漢字の語源と名前に使われてきた歴史

「人」は、二人が支え合う字ではない

ほとんどの苗字は、土地の名前が由来です。田、山、川、森、林、水、岡…そして、方向、東西南北、上下、中、…草木や縁起の名前、金、花、松、高、大、吉、福…が土地名に使われた。また色に関する土地の名前も多く、そこに住み着いた一族が苗字として使いました。それ以外、藤原氏由来、佐藤、加藤、伊藤、齋藤、遠藤…熊野信仰由来の鈴木、官職由来の別当など。

明治時代に筆字からペン字の画数に替えられた時に一部略され、戦後当用漢字で大幅に略されたが、江戸時代以前2年近く使われてきた、「旧字」「筆字の画数」「部首は本来の字」(例:さんずい:水4画、こざと:阜8画、おおざと:邑7画、部首草冠6画・部首でない草冠++4画など)することで正しい姓名判断をすることが出来ます。(多くの書籍やサイトでは、正しい画数算定がされていないのが残念です。)

「女」は、男性に隷属する形

手を前に組み合わせて跪づいている人間を模った象形文字。男尊女卑の思想に基づき「男を惑わす悪しき者」とする考え。「姦(かしましい)」など、良くない意味のものが多い。
苗字にはあまり使われていないが、「姉川」が苗字のなかで、5175番目・500件で、「妙見」「妙中」「女川」「女鹿」など珍しい苗字も見られるが、いずれも、12,000番目以下で、全国で130件しか見られない。
名前には、「好」「妙」「姫」などの字が使われている。
姓名判断では、やはり「3画」である。明治時代に、筆字からペン字の画数に変更と同時に一部略された字もあるが、「女」の字は、2千年以上変わっていない。

「親」は木の上に立って子を見守るもの…ではない。

「辛」+「木」:「辛」は、「はり」と読み、神事などに使う木を選ぶときに、印として木に打ち込まれた針である。親が亡くなった後、新木で作った位牌に向かう子の姿。むしろ子供のほうが親の位牌を見守っていたことになる。また、「辛」は入れ墨を入れる針を指す。他の説は、「切りたての生の木」から「間近に見て親しい人」。
苗字や名前にはほとんど使われていません。
姓名判断では、「16画」である。明治時代に「ペン字の画数に変更と同時に一部変更」されたが、「親」の字は、2千年近く変化していない。

古代の恐ろしい「父親」像

他に、1=杖、又=右手:父は右手で杖を持つ形 を表わす意味もある。
すっかり権威を失墜した現代の日本のパパは、「父」の字は使えない。苗字や名前にはほとんど使われていません。
姓名判断では、4画である。漢字とひらがなは、明治時代にペン字の画数に変更した際に一部略した字が多いが,父の字は、2千年近く変化していない。
「爺」「爸=父」「爹=父」の派生字がある。

「好」と「母」は女性の姿

姓名判断では、「好=6画」・「母=5画」であるが、「毎」「海」など、明治時代にペン字の画数に変更されたので、姓名判断では、本来の筆字の「母」を使い、「毎=7画」「海=部首水+母:11画」が正しい。

「育」は出産シーンを再現した文字

「老」「考」「長」はいずれも老人を表わす。

苗字と名前には、「長」の字が、「長井」「長田」「長谷川」「朝長」などに使われている。

「若」の起源の若者は女

姓名判断では、部首の草冠は、6画である(漢和辞典の部首索引の部分に記載してあります。部首でない草冠は、「++」の4画である)ので、「若」は11画になる。

「男」の由来は、田んぼで、力仕事をする人ではない。

「歩」の止と少の字は何を表わすのか?

会意文字:右足と左足が続いていることを表わし、ゆっくり歩くことという意味もある。
部首は「止」で、「正」「此」「歳」「歴」「帰の旧字」などがある。

姓名判断では、「、」を除いた、7画で算定する。

*旧字のほうが、画数が少ないのは珍しいが、「勉=10→9画」「政9→8画」「柴10→9画」「臣7→6画」「育:肉:ム10→9画」「充:ム:6→5画」「巻9→8日」「雅:レ13→12画」「匠7→6画」などがある。

苗字には、見つかりませんでしたが、名前には「歩」「未歩」などが使われている。

「右」と「左」に含まれる「口」と「工」の意味するもの

「右」と「左」には、「助ける」意味があった。祭祀主催者の補助役。「口」は右手で食べ物を持って口に運ぶことを表わすほか、口添えして助ける意味もある。「工」は、「工具」で、右手を手伝うため、左手で釘などを抑えたり、技術で助けたりすることを表わす。「佐」「佑」にも通じる。

両方とも、会意文字:「右」は「口(こう)」が部首、「左」は「工(たくみへん)」が部首。

姓名判断での画数は、現在の漢和辞典と同じく両方とも「5画」である。

名字と名前にはあまり使われないが、苗字では、「右」は、「右田:2011番目:1795件」「左右田:5772番目:408件」ほかに「右高」「右手」「右松」「右山」「右川」「右原」…「左」は、「佐々:1877番目:1975件」「左近:4048番目:691件」「左近充:14537番目」「左座:15907番目」が見られる。

「友」とは、手に手を添えて助け合うもの

会意文字:「又」と2つ並べたものが字源。右手の上に突き出した姿。「手に手を添えて助ける」意味を持つ。「両手を以って相交友する」こと。志お同じくする友人をいう、「手」が切れないのが「友」

姓名判断の画数は、漢和辞典と同じ4画。江戸時代以前2千年変化なく使われてきた字である。

苗字には、さまざまな漢字との組み合わせで50数個の苗字がある。友田が名字ランキング1413番目(2801件)で一番多く、友利、友松、友部と続き、友近が7778番目、全国に数十件しかない苗字として、友、友浦、友信、友好、友井川…などが見つかる。下の名前には、友子など多く使われている。

「順」とは、川の流れのように頭を下げて従うこと

会意・形声文字:「川」は水が高いところから流れることから、相手に従う意味。「頁は、頭」「人が頭を垂れて跪いている」形。人の体が自然になっているように、筋道に従っていること。「従う」から「素直」となった。「従順」「恭順」「順番」「順序」。

姓名判断の画数は、漢和辞典と同じ「12画」。江戸時代以前2千年近く使われてきた字である。

苗字に使われている例は見つけることが出来ませんでした。下の名前には、順子、清順など…広く使われている。

「順」が人名に使われるときの読み方では、「す」「あり」「あや」「おさ」「かず」「しげ」「とし」「なお」「のぶ」「のり」「まさ」「みち」「みつ」「むね」「もと」「やす」「ゆき」「よし」「より」「おさむ」「すなお」「はじめ」と、漢字の中で一番読み方が多い。

「愛」とは過去を振り返ること

形声文字:「人間が後ろを振り返る姿を表わす字」と「心の字」と「人の足跡を表わす字から、ゆっくり歩く意」の組み合わせ。「人が胸を詰まらせて後ろにのけ反った姿」になる。慈しみや懐かしさを持って振り返り大切にするのが「愛」。「かなし」「哀(あい)」にも通じる。

「人名」の読みは、「あき」「さね」「ちか」「つね」「なり」「なる」「のり」「ひで」「やす」「よし」「より」「ちかし」「めぐむ」:人名としては、愛子、愛美(まなみ)など女の子に使われている。

苗字には、「愛甲」が一番多く、3252番目:544件、「愛知」9373番目:194件、「愛須」9677番目184件と続く。100000番目以降に「愛場」「愛敬」「愛葉」「愛野「愛智」と続き「愛」が25954番目:34件ある。

姓名判断の画数は、漢和辞典と同じ13画で、江戸時代以前2千年使われてきた字である。

「恋」には揺れる心が描かれている。

元字「戀」:「糸言糸」と「心」(*古い形では「心」でなく「女」の表現も存在して、女の心が乱れることを表した)。「言」は、“けじめをつける”の意味。「言葉でけじめをつけようとしても、容易にもつれをほぐせない状態」を表した文字である。

「変」も、「糸言糸」と「反」の組み合わせで、「反」は、棒を手にして叩くさまを表し「今までと反する状態にする」の意味を表した文字である。

苗字には、「恋塚」15701番目の姓:全国83件、「恋田」23277番目の姓:全国42件、の2つしか見つかりませんでした。

姓名判断では、「旧字:戀:23画」で算定する。

「美」のモデルは大きな羊

「羊」+「大」:「大きな羊」が字源。大きく太った羊は、神にささげる重要な動物とされた。そこから、美しい、美味しいなどに用いられるようになった。ふくよかな女性が美女とされ、楊貴妃も豊満な体形をしていた。「善」「義」「祥」「達」「詳」「養」「群」「鮮」「療」「着」「遅」「繕」「羨」。羊は寒さに強く、粗食でで、羊毛、乳、チーズなど、大切な家畜。

人名読みでは:「よ」「うま」「とみ」「はし」「はる」「ふみ」「みつ」「よし」「うまし」「きよし」といろいろ使われている。

苗字には:「美濃」2919番目の姓で、全国に1070件、「美野島」10465番目の姓:162件、「美谷」12034番目:129件、「美濃羽」13827番目、「美並」16199番目、「美浪」18154番目、「美野和」18147番目、「美土路」20367番目、以下2200番目以降、「美納」「美澄」「美奈川」「美ノ上」は、全国に30件以下しかない。

姓名判断では、漢和辞典どおり「9画」である。

「幸」に描かれた「しあわせ」とは思えぬ中身

「干の部:会意文字」:「幸」は、「土=若死にする」と「逆=逆らう」を合わせた字で、若死にする逆で幸せという意味になる。一説には、刑罰の道具である手枷から生まれと言われ、古代には、刑罰を受ける人が多かったので、刑罰を受けずに手枷だけの軽い刑で済んだ幸運を表わす。「執」の「報」も手枷と関係がある。「執」は両手を前に出して手枷をはめられている人の形で、「とらえる」意味。

人名読み: さい、さき、たか、たつ、とみ、むら、ひで、ゆき、よし。

苗字には、「幸田:1303番目:3159件」「幸野:3455番目:870件」「幸地:3697番目:793件」「幸村:4623番目:565件」「幸山:5132番目:483件」10000番目(150件)以降「幸谷」「幸内」「幸次」「幸良」「幸泉」「幸徳:28777番目:28件」…

姓名判断では、漢和辞典どおり「8画」である。

「武」には平和への願いが込められている

「武」は「ほこ」を「止める(おさめる)」の意。乱暴を抑え、武器を収め、国の強さを維持し、勝利を確定し、人民を安んじ、大衆を和やかにさせ、衣食に不自由にさせない。一説には、「止」は「足」のことで、武器を持って一歩踏み出すという逆の意味も伝えられている。

人名読み:「いさ」「たつ」「ふか」「いさむ」「たける」「たけ」

苗字には、「武田:80番目の姓:48747件」「武藤:244番目:20952件」「武井:432番目:11209件」「武内:578番目:8122件」「武山:1461」「武市:1786」」「武本:1846」「武村:1907」「武部:2020」「武:2312」以下、「武下」「武貞」「武谷」「武末」「武中」「武尾」「武雄」「武宮」「武岡」など大変多くの苗字の字として使われている。武士の拡がりとともに増えたと考えられる。

姓名判断では、漢和辞典どおり「8画」である。

「静」という字になぜ争の字が付くのか?

形声文字:「青」が形を表わし、「争」が音を示す。「青」は、井戸の中の澄んだ水の色。「清」「晴」など澄み切ったものが多い。「争」は「爪」と「手」を合わせた字で、両側から何かを操作するため手に力を入れる意味がある。色とりどりに細かく手を尽くして、良い絵になることをいう。人も細かく気を配れば、乱れない。その状態をも静という。を取り合う様。争いの後の静けさである。

人名読み:「きよ」「ちか」「つぐ」「ひで」「やす」「よし」「やすし」

苗字には、「静:5814番目の姓;404件」「静間:7271番目:291件」。1万番目以降で、「静谷」「静野」「静川」「静井」と続き、静岡県名と同じ、「静岡:21091番目:全国に50件」ある。

姓名判断では、漢和辞典とは違い、旧字の「靜:16画」である。

「仁」に込められた、儒教のメッセージ

会意文字:「人」と「二」からなり、二人の人間が互いに親しみあう意。自分ひとりでなく、相手がある生活には、親しみ合い、愛し合う心が第一であり、時には社会のルールに従って、自分を抑えることも必要となる。そこから、「仁」は、愛することとか、己に克ち礼にかえるとかの意味になる。儒教では「仁」を最も重要な徳目。身近な人間を愛することから始めて、その感情を他にも広げていくのが人の道。

人名読み:「と」「み」「きみ」「きむ」「さと」「さね」「とよ」「のり」「ひと」「まさ」「よし」「しのぶ」「ただし」「ひさし」「ひとし」「ひろし」「まさし」「めぐむ」「やすし」

苗字には、「仁井:4594番目の姓:全国に571件:」「仁井田:5010番目:501件」」「仁尾:6270番目:359件」「仁部:7914番目の姓;254件」「仁保:9472番目:191件」。1万番目以降で、「仁宮」「仁瓶」「仁野」「仁枝」と続き、少ない姓では、「仁岸:27443番目:全国に31件」がある。

姓名判断では、漢和辞典と同じ「4画」である。

「省」に描かれているのは、目?

形声文字:「省」は、①「反省」「自省」など「省みる」②「省略」では「はぶく」意。③「帰省」では「もどる」「訪ねる」の意。④「省庁」では役所。の4つに使われている。本来の意は「草木のまだ芽が出たばかりの細かいものや、眉までで目に届かないかすかなものまで見ることで、細かく調べる意味となる。また、別には、「少」は「小さく、細くする」で「目」は、「目を細めて見ないと良く見えない」から転じたという説もある。

人名読み:「しょう」「せい」の他に、「み」「かみ」「みる」「よし」「あきら」

苗字には、使われていません(30000番までの中には見つかりませんでした)苗字としては、プラスの意味がないので、使われないと推測されます。

姓名判断では、漢和辞典と同じ「9画」である。

「買」に表れる、古代のお金事情

会意文字:「売る:旧字」「買う」共に「買」が入っている。「貸」「貨」「費」なども。これは、かつて買が通貨として使われていたからだ。子安買などタカラガイ科の巻貝で、熱帯地方に生息。「四」は網を描いている。上から網をかぶせて集めるようにものを手に入れること。「売」は「出」+「買」。手に入れたものを出す意味。「貧」はお金が分かれていくこと。

苗字には、買場:23945番目の苗字:全国に40件(30000番までの中で一つ)だけで珍しい苗字です。

姓名判断では、漢和辞典と同じ「12画」である。

「金」はもともとゴールドではなかった

「今」と「土」と、左右の点。「今」は「金」の音(キン)と同時に、「含」にも使われているように、何かものを含んでいるという意味を持つ。点がキラキラ。この漢字が生まれた当時は土中で輝く岩すべてを指していた。やがて、色によって黄金、白金(銀)、黒金(鉄)、赤金(銅)など区別され、殷や周の時代には、主に青銅を意味していた。

苗字には、金子:56番目の姓で全国に65830件存在、金田:314番目:16668件、金沢:338番目:14885件、金城:422番目:11457件、:金森:664番目、金谷:653番目、金山:654番目、金森:664番目、金丸:725番目、金野:1071番目、金原:1096番目、金本1153番目、金川:1523番目、金岡:2092番目、金村:2371、金尾:3192番目、金杉:4026番目、番目、金藤4901番目、と続き、1万番目以下の珍しい苗字では、金近、金堂、金友、金勝、金坂、金定、金繁など数えきれないほど存在する。

姓名判断では、漢和辞典と同じ「8画」である。

「白」の元になった、白いものとは?

A:会意文字説
古い形では、「人」と「二」を合わせた字。陰陽の思想では、「一は陽」「二は陰」「出は陽」「入は陰」となる。白は日の入る西のほうで、陰の行事に用いる色。夕暮れのはっきりしない色である。
B:象形文字説
①親指を表わす象形文字:中国では大きいことを「ハク」といい。親指は大きい指なので「ハク」と呼ばれ「白」になった。「伯」「百」
②「ドングリの形」:クヌギの実のドングリが食用にされ、中身が白いので「白」が生まれた。ドングリ状の実がなる「柏」。

人名:「し」「あき」「きよ」「しら」「あきら」「きよし」

苗字には、白石:214番目の姓で全国に23847件存在、白井:262番目:20061件、白川:490番目:9353件件、白鳥:796番目:5681件、白木:871番目:5086件、白田:1550番目:2480件、白崎:1870番目1982件、白坂:1964番目、白水:1993番目と続き、1万番目以下の珍しい苗字では、白石田、白梅、白糀、白賀、白、白城、白畠など数えきれないほど存在する。

姓名判断では、漢和辞典と同じ「5画」である。

「達」と羊の関係

形声文字:”しんにょう”は行くこと。大きな母親から、子羊が生まれる様子。哺乳類の中で最も安産とされる羊は、一度に5匹から7匹の子を産む。そこで、「支障なく通る」を意味する「タツ」の音に「しんにょう」をつけた文字であらわした。「到達」「配達」「上達」「達人」など運ぶ意味。

◆人名:「と」「かつ」「しげ」「ただ」「たて」「とう」「のぶ」「ひろ」「みち」「よし」「いたる」「すすむ」

苗字には、安達:285番目の姓で、全国で18321件、伊達:1001番目の姓で全国に4309件、達川:8550番目の姓で全国に224件、達:9407番目192件、達城:16429番目:77件、達家:16575番目76件、達田:21247番目49件、達山:23902番目40件、以下の珍しい苗字では、達脇、達崎、達下、達見、など数えきれないほど存在する。

姓名判断では、漢和辞典の画数とは違い部首”しんにょう”=走:7画で「16画」である。

「世」には、親・子・孫の年の差が刻まれている

指示文字:「十」を3つ組み合わせた会意文字である。「十」は、縦棒の真ん中が膨らんだ(10本まとめた形)。「礼記」にあるように、男子の適齢期は30歳と言われていて、世代の差は30年と考えられていた。「三十」を表わす「世」は、「ひとまとまりの年月」「世代」の意。

◆人名:「つき」「つぐ」「とき」「とし」

苗字には、世古:2461番目の姓で、全国で1357件、世羅:7399番目284件、世戸:8942番目の姓で全国に209件、世永:9147番目の姓で全国に201件、以下の珍しい苗字では、世田、世登、世戸口、世並、などが存在する。

姓名判断では、漢和辞典の画数とは違い,筆文字=「5画」である。(現在:漢和辞典では4画)

「四」から「十」の漢数字は、何故そんな形になったのか?

苗字には、

縁起の良い、「三」「五」「六」「八」の苗字が多く見られます。

姓名判断では、漢和辞典の画数とは違い,数字のエネルギーが強いので、数がそのままの画数になります。(一=1画、二=2画、三=3画<、四=4画、五=5画、六=6画、七=7画、八=8画、九=9画、十=10画、百=6画、千=3画、万(萬=部首草冠6:15画))

「本」の字が教える書物の重要性とは?

象形文字:「木」の根元に「一」本の線を引いて字形は、木の根元を強調。「本」は、人間や事象の根本や本質といった物事の根幹にかかわる大切なこと。「すべての知識の元が書物」。

人名:「なり」「はじめ」

苗字には、 ①「本」が上に付く苗字: 「本田」125番目:全国に36038件、「本間」174番目:27993件、「本多」296番目:17738件、「本山」903番目:4864件、と続き、「本」姓も4116番目:678件と意外に多くある。珍しい苗字では、「本母」26324番目:33件、「本瓦」25937番目:34件、など多くの苗字がある。 ②「本」が下に付く苗字: 「山本」:7番目の苗字、全国に254662件、松本:15番目:149006件、「橋本」:25番目:105778件、「坂本」:38番目:78849件、以下「岡本:48番目」「宮本:68番目」「藤本:78番目」「杉本:101番目」と上位を占めている。

姓名判断では、漢和辞典の画数と同じ「5画」。

「初」と衣服づくりの意外な関係

会意文字:「衣」と「刀」を合わせたもの。「衣を裁つ初なり」というように、布を拡げて小刀で裁断して着物を作る作業のこと。経験のない何かを始めたころが「初」そこから物事のはじめの意味を表わす。「初期」「初心」「最初」「初恋」「初日の出」。

人名:「もと」

苗字には、意外と少なく 「初田」3332番目:全国に951件、「初見」5200番目:474件、「初谷」6798番目:321件、「初山」7265番目:291件、「初芝」8812番目:213件、と続き、珍しい苗字では、「初瀬川」16571番目:76件、「初井」23540番目:41件、ほか全部で20数種類の苗字しかない。

姓名判断では、漢和辞典の画数と同じ「7画」になる。但し、部首が衣であれば、衣を6画に数えるのですが、「初」は、部首が「刀」であるので、衣は、略された5画を適用する(*裕の場合、「衣」が部首なので6画で数え、13画を姓名判断では適用する。漢和辞典では12画で表記されていますが)

参考資料

  • 「漢字の形にはワケがある」 KADOKAWA夢文庫 日本語俱楽部【編】
  • 「日本名字家系大辞典」 東京堂出版 森岡浩 編
  • 「日本の苗字ベスト30000」 新人物往来社 村山忠重 著
  • 「人名の漢字語源辞典」 東京堂出版 加納喜光 著
  • 「謎の漢字」中公新書 笹原宏之 著
  • 「みんなの漢字教室」 PHP新書 下村昇 著
  • 「新選:漢和辞典(新版)」 小学館 小林信明 編
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